“気質”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣質
読み方(ふりがな)割合
かたぎ68.8%
きだて17.3%
きしつ9.8%
テムペラメント1.7%
たち1.2%
カタギ0.6%
タイプ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“気質”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸9.7%
文学 > 日本文学 > 日本文学2.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
当時流行の気質かたぎ本を読み、狭斜きょうしゃちまたにさすらひ、すまふ、芝居の見物に身を入れたはもとよりである。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
当世の学者気質かたぎで真理よりは金と女が大切だと見えて美くしい嬢様と嫁入支度に持参金を一度に握らうといふ下心なんだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
肥った、唇のつき出たその子は、あまり怜悧りこうそうではありませんでしたが、気質きだては大変よさそうに見えました。
青戸の在の左官の妹でありながらおすみは、圓太郎とは比べものにも何にもならないほど凜とした気質きだてのおんなだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
けれども妹の気質きしつを思えば、一旦篤介を愛し出したが最後、どのくらい情熱に燃えているかはたいてい想像出来るような気がした。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いったん言い出したらあとへは戻らない主人の気質きしつを呑み込んでいるので、治六もあきらめて階下したへ降りた。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
然し、それが或る人格の裡に、如何なる量で摂取せられたかということに成ると、非常に個性的な、各自の気質テムペラメントの問題に成るのではございますまいか。
野上弥生子様へ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
彼等の構成した国家の、地理的国境と、政治的体系と、彼等の始祖からの気質テムペラメントの傾向に種々の変遷を経つつ今日に至った一群の人間なのでございます。
C先生への手紙 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「それがが身の悪い気質たちじゃ。たんと駄々をいうて、この年老としとった母を困らせるがよいわ」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
病弱であった私は、何かしら、精一ぱいのことをしていなければ、生きている気のしない気質たちだったので、からだの弱い彼女に、生きているかぎり、力一ぱいのものを残させたい気がして、ある日、差向いでいるときに言った。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
どだい、隠者階級の人生観は、伝統的に異風なものに出来てゐる上に、かてゝ加へて、此気質カタギが行き亘つてゐた。
淡白で、頑固で、まけずぎらいで、鼻っぱりだけ強い、やや軽率と思われているほど気の早いところのある、粘着性のうすい、申分ないほど、末期的江戸気質タイプを充分にもった、ものわかりはよいが深い考えのない、自嘲じちょう的皮肉に富んだ