“書生気質”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょせいかたぎ80.0%
しよせいかたぎ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その折に出たのが、坪内逍遥つぼうちしょうよう氏の『書生気質しょせいかたぎ』であった。この書物はいままでの書物とはくらべものにならぬ優れたもので、さかんに売れたものである。
明治十年前後 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
坪内逍遥の処女作『書生気質しょせいかたぎ』が発行されて文学士春廼舎朧はるのやおぼろの名がにわかに隆々として高くなったのは。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
山田やまだともかず石橋いしばしとも付かずでお茶をにごしてたのです、其頃そのころ世間せけん持囃もてはやされた読物よみものは、はるのやくん書生気質しよせいかたぎ南翠なんすゐくんなんで有つたか、社会小説しやくわいせうせつでした、それから
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此頃このごろ軟文学なんぶんがく好著こうちよふ者は世間せけんに地をはらつて無かつた、(書生気質しよせいかたぎの有つた外に)其処そこ山田やまだ清新せいしんなる作物さくぶつ金港堂きんこうどう高尚こうせう製本せいほんで出たのだから、読書社会どくしよしやくわいふるいたらうとふものです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)