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書生羽織
読み方 | 割合 |
しょせいばおり | 33.3% |
しよせいばおり | 33.3% |
しよせいばをり | 33.3% |
古渡の
錫の
真鍮象眼の
茶托に、
古染付の結構な茶碗が五人前ありまして、
朱泥の
急須に今茶を入れて呑もうと云うので、南部の
万筋の
小袖に
白縮緬の
兵子帯を締め、
本八反の
書生羽織で
おいたはしき
事とは
太吉も
言ひぬ、お
倉も
言へり、
心なきお
三どんの
末まで
孃さまに
罪ありとはいさゝかも
言はざりき、
黄八丈の
袖の
長き
書生羽織めして
あれも
矢つ
張いたづら
者と
烟管を
置いて
立あがる、
女猫よびにと
雪灯に
火を
移し
平常着の八
丈の
書生羽織しどけなく
引かけて、
腰引ゆへる
縮緬の、
淺黄はことに
美くしく
見えぬ。