“平常着”の読み方と例文
読み方割合
ふだんぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一、昨夜の曲者は衣摺きぬずれの音なんかしなかったぜ。百五十石や百八十石の御家人じゃ、平常着ふだんぎに羽二重や綸子りんずを着るはずはない。
銭形平次捕物控:126 辻斬 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
それに八丈の唐手もろこしでの細いのが一枚入って居ります、あとは縞縮緬しまちりめんでお裏が宜しゅうございます、お平常着ふだんぎに遊ばしても、お下着に遊ばしても
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
佃は平常着ふだんぎに着かえ、さも、のうのうしたように自分の机の前の椅子に体をなげ下した。彼は、体中で伸びをしながら、うしろの伸子に云った。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)