“ふだんぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平常着43.0%
不断着18.7%
平生着9.3%
常着3.7%
不斷着2.8%
不断著2.8%
平常衣2.8%
平素着2.8%
普通着2.8%
不斷衣1.9%
常服1.9%
平常服1.9%
普段着1.9%
平生服0.9%
常著0.9%
平日着0.9%
平服0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに八丈の唐手の細いのが一枚入って居ります、あとは縞縮緬でお裏が宜しゅうございます、お平常着に遊ばしても、お下着に遊ばしても
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その日は二人して町へ買物に出ようと云うので、御米は不断着を脱ぎ更えて、暑いところをわざわざ新らしい白足袋まで穿いたものと知れた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「妙ですね。そうすると平生着というものを持たない事になりますね。……つまり外に出てから着かえはしないのですか……普通の女のように……」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と膝に手を突いて起上りますると、鼠小紋常着寝着におろして居るのが、汚れッが来ており、お納戸色下〆を乳の下に堅くめ、れたように痩せて居ります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
急信は××××××午後いたので、民子くなつてつと、不斷着繻子引緊めて、つか/\と玄關へ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
陸が人と成ってからは、渋江の家では重ねものから不断著までど外へ出して裁縫させたことがない。五百は常に、「為立は陸に限る、為立屋の為事は悪い」
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
洗ひ白らけた平常衣の浴衣に毛繻子の帶をお髪さん結びに結んで、肩から下は赤い物一つ止めずげそりと物淋しいのに、いつもの通り赤い手絡を掛けた丸髷の艶々しく大きいのが格段に目につく。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
矢島さんは平素着に着換えて紅茶を啜っていた、常子は長火鉢にかかっている鉄瓶のわきにそっと手をかざしていた。
過渡人 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
彼女は夕闇の間に少時立停つて、普通着の儘で出掛けて來た自分の汚れた銘仙の着物を見つめたのであつた。
三十三の死 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
卯平はむつゝりとしてそれをけた。平生きつけたなので勘次惡相つた。お不斷衣襷掛大儀相體躯かして勘次へはらなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
常服では可笑いのじゃが。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
笛も三人り加はつた。踊の輪は長く/\街路なりに楕円形になつて、その人数は二百人近くもあらう。男女、事々しく装つたのもあれば、平常服に白手拭の頬冠をしたのもある。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ところがある日の事、先生例の頭——頭に外行普段着もないから例の頭に極ってるが——その例の頭を振り立て振り立て、太陽に照らしつけて往来をあるいていた。これが間違いのもとである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
陶然とよき心地になりて浴をで、使女平生服を無造作に引きかけて、葉巻握りし右手の甲に額をこすりながら、母が八畳の居間に入り来たりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
旅衣を平生服着心地よきにかえ、窓外にほゆる夜あらしの音を聞きつつ居間の暖炉に足さしのべて、聞きなれし時計の軋々を聞くは、まったき愉快の一なるべし。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
見舞に来る人は皆其処で帽や外套や被布やを脱ぐ。其人達がわたしの前に現れる時は凡て掩ひを取去つた人達である。羽織袴の立派なのを改まつて著けてゐる人は少い。大抵は常著の人である。
産褥の記 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
其処平日着のまま飛込んだのが、町内の腕白者男おんなで通るお園であった。自分も一段語りたいといった。人々は面白がって子供にからかって
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
なぜなら彼は、夫の死にもかかわらず、華美平服に着換えた、ウルリーケを発見したからである。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)