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『産褥の記』
ふりがな文庫
『
産褥の記
(
さんじょくのき
)
』
わたしは未だ病院の分娩室に横になつて居る。室内では夕方になると瓦斯暖炉が焚かれるが、好い陽気が毎日つづくので日のある間は暖い。其れに此室は南を受けて縁に硝子戸が這入つてゐるから、障子を少し位明けて置いても風の吹込む心配は無い。唯光線がまぶし …
著者
与謝野晶子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約19分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
崖
(
きりぎし
)
暖炉
(
すとおぶ
)
清
(
す
)
適
(
はま
)
被布
(
こおと
)
萌
(
ふ
)
昂
(
たかぶ
)
却
(
かへつ
)
水腫
(
むくみ
)
切端
(
せつぱ
)
明確
(
はつきり
)
瓦斯
(
がす
)
這入
(
はひ
)
見計
(
みはから
)
可笑
(
をか
)
苛
(
さいな
)
繋累
(
けいるゐ
)
姑
(
しばら
)
弾
(
はじ
)
施術
(
しじゆつ
)
種種
(
いろいろ
)
従来
(
これまで
)
誡
(
いまし
)
悪龍
(
あくりよう
)
双児
(
ふたご
)
捩
(
ね
)
斯
(
か
)
繊
(
ほそ
)
昴
(
すばる
)
石婦
(
うまずめ
)
瞑
(
つぶ
)
目蓋
(
まぶた
)
常著
(
ふだんぎ
)
呻
(
うめ
)
沈着
(
おちつ
)
啼
(
な
)
少時
(
しばらく
)