“昂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たか49.5%
あが13.1%
11.8%
こう11.1%
たかぶ10.2%
かう1.3%
1.0%
たかま0.7%
のぼる0.3%
はづ0.3%
カミ0.3%
コウ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内心に何か感情のたかぶりがあって、それが上機嫌となって発散してるかのようだった。その上、少し酒を飲んできているらしかった。
死の前後 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
いまや意気のあがりぬいている軍勢であるから、その矢弾やだまといい、喊声かんせいといい、ほとんど、左馬介光春の率いる一千余の兵力の如きは
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鵞鳥がちようを。二の鵞鳥を。薄いひらめな土坡どばの上に、おすの方は高く首をげてい、めすはその雄に向って寄って行こうとするところです。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それはマルファ・ペトローヴナの熱もだんだんこうじてきて、妹さんの噂をしてもわたしが黙っていると言って、腹を立てるくらいでした。
さすがに定明は、小太刀を持ち出したことが、たかぶりすぎて気恥かしかった。だが、引くことの出来ないぎりぎりの間に兄弟は立っていた。
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「それがかうじて、誰も留め手のないところで、自分の美しい裸體を、存分に見てもらひたかつたのだらう。——わけても庵崎數馬に見せたかつた」
「母親さんもネ、家の方のことを心配なさり過ぎて、それであんなに気がったんじゃないかと思いますよ——母親さんには無い事ですもの……」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
うさ、氣紛きまぐれでもなけア、おれにはお前を虫干にしてる同情さへありやしない。正直なところがな。」と思切おもひきツていふ。感情がたかまツて來たのか、まぶたのあたりにぽツとべにをさす。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
現代の人では田中光顕みつあき土方寧ひじかたやすし・古沢うろう(迂郎が元の名)・片岡利和・土居香国どいこうこく・井原のぼる等の名を挙げる事ができる。古いところは色々の儒者があり、勤王家があった。
幾分声をはづませながら、野村は言つた。北はひどく驚いたやうだつた。二人は暫く言葉もなく向ひ合つてゐたが、やがて肩を並べてそこを出た。
月日 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
速記者のとつてくれたのも、少しあるが、殊に、認識不十分・表現不完全な、カミづった様なものになつてゐる。
古代研究 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カン景帝ケイテイ、十四子ヲ生ム。スナワチ中山靖王セイオウ劉勝リュウショウ。——勝。陸城亭侯リクジョウテイコウ劉貞リュウテイヲ生ム。テイ沛侯ハイコウ劉昂リュウコウヲ生ム。コウ漳侯ショウコウ劉禄リュウロクヲ生ム。ロク沂水侯ギスイコウ劉恋リュウレンヲ生ム。レン欽陽侯キンヨウコウ劉英リュウエイヲ生ム。英……。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)