“鵞鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がちょう76.9%
がてう16.9%
あひる1.5%
がちよう1.5%
グース1.5%
ペン1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何処の家のだって同じごった。俺家の鵞鳥がちょうを見てけれったら。何処の世界に黒い鵞鳥なんて……。俺は、見る度に、可笑おかしくてさ。」
黒い地帯 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
自動車のタイヤのやうな円い浮袋ブイもあれば、8の字のや、また、さるかめ鵞鳥がてうなどの首のついた、乗つて泳げる浮袋ブイなどもあります。
プールと犬 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
武大ぶだはいつもの公園に出て、蒸饅頭むしまんじゅう蒸籠店せいろうみせをひろげていた。ひるさがりの頃である。池の鵞鳥あひるばかりガアガアいて、ここの蒸饅頭は一こう人も振り向かない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鵞鳥がちようを。二の鵞鳥を。薄いひらめな土坡どばの上に、おすの方は高く首をげてい、めすはその雄に向って寄って行こうとするところです。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
鵞鳥グースととど松と葦を墨絵でかき、黄色い太陽を配した図柄である。これは日本で印刷したものではなかろうが、一種の進出といえないこともない。
エスキモーの国から (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
なんて。忌々しい蒼鷺野郎め! あれあ屹度このおれが局長の官邸でお書齋に坐つて、閣下の鵞鳥ペンを削つてゐるのが羨ましいんだらう。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)