“陽”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
75.6%
7.7%
ひかり4.4%
よう4.1%
ひなた2.5%
ひか1.4%
あらわ1.1%
やう0.8%
あら0.5%
うわべ0.5%
(他:5)1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“陽”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 釣魚 遊猟16.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
二人は今の青年男女が野天のプールで泳ぐように、満身にを浴びながら水沫しぶきを跳ね飛ばして他愛もなく遊んでいます。
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
既に秋のは丘の彼方に落ち、真黒な大杉林の間からは暮れのこった湖面こめんが、切れ切れに仄白ほのじろく光っていた。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
また高い天蓋の隙間から幾つもの偶然を貫いて陰濕なくさむらへ屆いて來る木洩こもは掌のやうな小宇宙を寫し出した。
闇への書 (旧字旧仮名) / 梶井基次郎(著)
硝子透き、窻掛を透き、斜めあかるみぎりは冬もなほいつくしく見ゆ、たより無き影としもなし、柔かく親しかりけり。
——私は、妻の肩に腕をのせて、車がしげしげと曲る毎に、冬子の、白い顔にひかりがフラツシユするさまを、うつとりと眺めてゐた。
波の戯れ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
はつきりと、もう明け放れてひかりの金色の箭が山の頂きを滑つて、模型と化してゐる水車の翼に戯れながら、川岸の草々の露を吸ひとつてゐた。
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
妾の幸福さいわいは、何処どこの獄にありても必ず両三人の同情者を得ていんよう庇護ひごせられしことなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
李張は科挙に及第して文官になったが、鄭宰相がいんよう推輓すいばんしてくれるのでめきめきと栄達えいたつした。
悪僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いやすべては互いに裏となり表となり、かげとなり、ひなたとなって生かし、生かされつつある貴い存在ものなのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
◎私も蔭になりひなたになり色々龍馬の心配をしたのですからセメて自分の働た丈の事は皆さんに覚えて居て貰い度いのです。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)
私は、納屋の天窓の細引きを力任せにグイと引いた。——青空が、赫つと私の頭上に展けた。ひかりの円筒が颯つと私の体を覆ふた時、私は、
鬼の門 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
これらの幾条かの獅子頭の滝は豊かな水勢に満ちて返つて音もなく、落着き払つて、ひかりに映えながら悠々と、玉座に躍り続けてゐる噴泉を守つてゐた。
山彦の街 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
それが洗錬された社交性というのであろうか、いかなる場合にも妻は、これ以上の怒りというものは内に含んで決してあらわに現さなかった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
面と向ッて大柄おおへいに「痩我慢なら大抵にしろ」ト云ッた昇に、昨夜も昨夜とて小児の如くに人を愚弄して、あらわに負けてひそかかえり討に逢わした昇に
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
やうめん百万分ひやくまんぶんの一の大きさの鏡をつくると 丁度ちやうど半哩へいほどの鏡がいることになります
まづ一やう来復らいふくして、明治三十一年一ぐわつじつの事で、下谷広小路したやひろこうぢとほる人の装束なり
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
片方の眼であつたのが兩方の眼になつて、鼻と口とが其下に見えて、襦袢の襟の若々しく紫色なのと帶の赤いのとがあらはに目に立つ。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
裏側に糊を附けた爲めに『そんなにぢらすのわつみだわ』といふ文字があらはに上向いて出てゐて、これはまづいと氣がつき、今度は文字の方に糊を附けて張附ける。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
彼女は、わざとうわべに反抗の意を表わして、誠意のもらないような口吻こうふんで、そういう。それで私はまたむっとなり、
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
燕王ことばれんことをはかり、うわべしりぞけて通州つうしゅうに至らしめ、舟路しゅうろひそかに召してていに入る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
洄の水の巻く力はすさまじいものだが、水の力には陰もあるおもてもある、吸込みもすれば湧上りもする。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
蒲田が思切りたる無法にこの長居はあやふしと見たれば、心に恨は含みながら、おもてにはかなはじと閉口して、重ねて難題のでざる先にとかくは引取らんと為るを、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
されどわれ若しはゞかることなくして、人々よ、我も一々の美を見ざるにあらねど、我を動かすものは彼に在らずしてその全體の美に在り、是れ我職分なりとはゞ、人々は必ずあらはに、げに/\我等の教ふるところは汝詩人の目の視るところより低かるべしと曰ひつゝ、ひそかに我愚を笑ふなるべし。
土屋文明氏は明日香あすか浄御原きよみはらの宮から山のみなみの村里を御覧になられての御製と解した。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ニ非ザレバ
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)