“所以”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆえん74.5%
ゆゑん19.5%
ゆえ1.4%
いわれ1.1%
ユエン0.9%
ゆゑ0.7%
いはれ0.5%
せい0.5%
このゆゑ0.2%
いわく0.2%
ゆゐん0.2%
わけ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の文章は、単純なようでいて「間違い易く」、ひと癖あるようで、その実、最も正しいフランス語という定評のある所以であろう。
博物誌あとがき (新字新仮名) / 岸田国士(著)
是天地方円生育ゆゑに、天地のをはなれざる事子の親にるに相同じ。雪の六出する所以は、長数半数也。
政府が人権を蹂躙し、抑圧をしうしてらざるはこれにてもらけし。さては、平常先輩の説く処、にその所以ありけるよ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
婦燭をりて窟壁其処此処を示し、これは蓮花の岩なり、これは無明の滝、乳房の岩なりなどと所以なき名を告ぐ。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
本品ノ高温ニ於テ最モ強劇ノ酸化薬タル所以ナリ………………又本品ニ二倍量ノ庶糖ヲ混和シ此ノ混和物ニ強硫酸ノ一滴ヲ点ズルトキハ已ニ発火ス云々
琥珀のパイプ (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
醸家の水を貴び水を愛し水を重んじ水をむ、まことに所以ある也。剣工の剣を鍛ひて之をするや、水悪ければ即ち敗る。
(新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
胸に湛へに湛へし涙の一時に迸り出でしがため御疑を得たりしなり、其所以は他ならぬ娘の上、深く御仏の教に達して宿命業報を知るほどならば
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「煎豆」「紅梅焼」「雷おこし」の繁栄の、むかしをいまにするよしもなくなったのは、ひとえに「時代」の好みのそれだけ曲折に富んで来た所以である。
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
所以に幽と顯とに出で入りて、日と月と目を洗ふにれたまひ、海水に浮き沈みて、神と祇と身を滌ぐにれたまひき。
出したいから出した迄だ、別に所以のある筈は無え。親が己れの阿魔を、救主に奉ろうが、ユダに嫁にやろうが、お前っちの世話には相成ら無え。些度物には理解を附けねえ。
かんかん虫 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
己が此危険を御身に予告するのは、己が嘗て御身に禍を遺した罪を所以である。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
この一篇の原稿の斡旋を永久に徳として弟子の礼を執らなかったのが忘恩者として紅葉の勘気に触れた所以で、三唖はこれがために紅葉の勢力圏の新聞社や雑誌社からボイコットされてしまった。