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『かんかん虫』
ふりがな文庫
『
かんかん虫
(
かんかんむし
)
』
ドゥニパー湾の水は、照り続く八月の熱で煮え立って、総ての濁った複色の彩は影を潜め、モネーの画に見る様な、強烈な単色ばかりが、海と空と船と人とを、めまぐるしい迄にあざやかに染めて、其の総てを真夏の光が、押し包む様に射して居る。丁度昼弁当時で太 …
著者
有島武郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「白樺」1910(明治43)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約23分(500文字/分)
朗読目安時間
約38分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
全然
(
からっきし
)
閑
(
しん
)
所以
(
いわく
)
大
(
でか
)
逃
(
かす
)
死
(
くたば
)
盗
(
くす
)
颶風
(
つむじ
)
理解
(
わかり
)
不図
(
ふいと
)
解
(
げ
)
対岸
(
むこうぎし
)
当惑
(
まごつ
)
連絡
(
とてつ
)
其方
(
そっち
)
撥
(
はじ
)
無上
(
むしやう
)
決断
(
おもいきり
)
乳臭
(
うぶ
)
放言
(
こ
)
彩
(
いろ
)
全然
(
すっかり
)
再生
(
うまれかわり
)
剥奪
(
ひった
)
太
(
ふて
)
麺麭
(
パン
)
旧来
(
もと
)
首石
(
おやいし
)
階律
(
リズム
)
容色
(
きりょう
)
親交
(
ちかづき
)
補足
(
たし
)
船渠
(
ドック
)
老者
(
としより
)
空洞
(
うつろ
)
寂然
(
ひっそり
)