“船渠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ドック79.3%
せんきょ10.3%
せんきよ6.9%
ドツク3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船はいつのまにか、船渠ドックの地上から十尺も高くかび出している。職長の指揮笛が、両舷のワイヤロープへあわただしく鳴っている。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庄内川から取り入れた水を、すぐに船渠せんきょへ注ぎ入れ、まず庄内川へ押しいだし、それから海へ出すように、巧みに仕組まれてもおりました。
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
日はあかくヱネチアのまちを照して、寺々の鐘は皆鳴り響けり。されど街衢がいくげきとして人影なきに似たり。船渠せんきよを覗へば、只だ一舟のよこたはれるありて、こゝにも人を見ざりき。
し、大海嘯おほつなみいまから二三にち以前いぜんことで、海底戰鬪艇かいていせんとうてい船渠ドツクうちなら、第一だいいち警戒けいかいすべき塲所ばしよ其處そこだが、いまは、左迄さまいそいで、檢査けんさする必要ひつえういとかんがへたのである。