“必要”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひつよう61.2%
ひつえう26.9%
1.5%
いら1.5%
いりよう1.5%
ひっよう1.5%
ひつやう1.5%
もの1.5%
ネセサリ1.5%
ネセシテ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがまへつたように人間にんげんおほくなるにつれて木材もくざいがいよ/\おほ必要ひつようとなり、どんどんるため、村落そんらくちかやまはもとより
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
よくたゞしてると、しかく平氣へいきをとこも、時々とき/″\歡樂くわんらく飽滿はうまん疲勞ひらうして、書齋しよさいのなかで精神せいしんやすめる必要ひつえうおこるのださうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
心の中では燃えていても、形へ現わすには時間とき必要る。そうして多くはその間に、邪魔が入るものである。そうして消えてしまうものである。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
観音の地内じないとすれば、こんなものは必要いらないはずであります。もう一つ可笑おかしいことには、観音様に神馬があります。
「おからだに必要いりようなんですか。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
これは矢張やはりおじいさんのわれるとおり、このさいおおいに奮発ふんぱつして霊界れいかいとの交通こうつうさかんにする必要ひっようがございましょう。それさえできればんなことは造作ぞうさもなくわかることなのでございますから……。
去れば適當てきとうの原料と製造所せいぞうしよ及び製造器具を手近に有する者は必要ひつやうの品をつくるの序、余分の品をも造りことる可く、これはんして以上の便宜無き者は、必要のしなさへも造ることあたはざる事有らん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
しかも、それ位の算盤なら何もわざわざ、印度洋のマン中まで出て来てはじくが必要ものはないのだ。忠兵衛さんじゃあるまいし。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
都会の夏を避けて溪流の音を聞きながら全く自然に親んで、簡単な「必要ネセサリ生活ライフ」をおくるということは考えただけでも愉快ではありませんか。
そしてここの雜沓と、この褻雜せつざつなる興行物がどんな必要ネセシテを持つて居るかと云ふ事を知る事が出來た。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)