“造作”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぞうさ60.4%
ぞうさく19.8%
ざうさ10.9%
つくり3.0%
ざうさく2.0%
こしらえ1.0%
ざふさ1.0%
つくりつ1.0%
づくり1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“造作”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸9.7%
文学 > フランス文学 > 小説 物語7.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「何、高があの通りの乞食こつじき法師です。たとい加勢の二三人はあろうとも、仕止めるのに造作ぞうさはありますまい。」
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
——彼は戸口へ来ると同時に、犬の子よりも造作ぞうさなく、月の光をいた簾の内へ、まっさかさまに投げこまれたのであった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ここは地方から出て来た商売用の客を接待する座敷であるらしく、床の間、ちがい棚の造作ぞうさくもなかなか整っていた。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そこは瀟洒しょうしゃ演戯しばいの舞台に見るような造作ぞうさくで、すこし開けた障子しょうじの前に一人の女が立っていた。
馬の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こゑけて、たゝいて、けておくれとへば、なん造作ざうさはないのだけれども、
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
母から出してもらつた資本や、仲間の援護で始めた木山のさゝやかな店がぴしやんこになるのに造作ざうさはなかつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
邸の造作つくりも異様であったが、永く手入れをしないと見えて、門は傾むき屋根は崩れ凄まじいまでに荒れていた。——見たこともない家造りである。
松乃は眼を開き、いまさらに部屋の中を見廻した。辺鄙へんぴの山の温泉の宿は、部屋の造作つくり装飾かざり以前むかしと変わらなかった。天井の雨漏りの跡さえそのままであった。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
たゞ若くて皺がよつてゐないといふだけで、同じやうな狹いひたい、同じやうな造作ざうさくの大きい顏立、同じやうな傲慢さであつた。
八五郎はに落ちない顏を擧げました。少し造作ざうさくの間伸びはしてますが、そのうちにも何となく仕込みの良い獵犬のやうな好戰的なところがあります。
「立派な造作こしらえ、中身も恐らく名有る刀匠の鍛えであろう——何から何まで奥床おくゆかしい心憎い住居の様子ではある」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
へえ、それは造作ざふさもねえ、やぶくか。
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
そう言って、たずさえて来た支那蝋燭を入念に物差で測り、適当な長さに切縮めると、それを机の上に造作つくりつけた燭台の上に立て、まわりの灯火あかりことごとく吹消してから、支那蝋燭にゆっくりと火を点した。
半町あまり歩いて行くと、低い小丘へぶつかった。小丘を上り、小丘を下りると、周囲を林に取り巻かれた広い空地が横仆よこたわっていたが、そこに数にして二十軒あまりの、板壁造作づくりの小家があった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)