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造作
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ざうさ
ふりがな文庫
“
造作
(
ざうさ
)” の例文
(あたゝかなるやうに土中にうづめ又はわらにつゝみ桶に入れてこほらざらしむ)其外雪の
用意
(
ようい
)
に
種々
(
しゆ/″\
)
の
造作
(
ざうさ
)
をなす事
筆
(
ふで
)
に
尽
(
つく
)
しがたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
朽
(
く
)
ちた
低
(
ひく
)
い
竹
(
たけ
)
の
垣根
(
かきね
)
は
其
(
そ
)
の
強
(
つよ
)
い
手
(
て
)
の
筋力
(
きんりよく
)
を
以
(
もつ
)
て
破壤
(
はくわい
)
するに
何
(
なん
)
の
造作
(
ざうさ
)
もない
筈
(
はず
)
であるが、
手
(
て
)
の
先端
(
せんたん
)
を
觸
(
ふ
)
れしめることさへ
出來
(
でき
)
ないで
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
母から出してもらつた資本や、仲間の援護で始めた木山のさゝやかな店がぴしやんこになるのに
造作
(
ざうさ
)
はなかつた。
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
二七七 總て
造作
(
ざうさ
)
せられたる物は無常なり、と、慧にて知るときは是に由つて苦を厭ふ、是れ淨に到る道なり。
法句経
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
父
(
とう
)
さんはまだ
幼少
(
ちひさ
)
かつたものですから、お
家
(
うち
)
の
爺
(
ぢい
)
やに
手傳
(
てつだ
)
つて
貰
(
もら
)
ひまして、
造作
(
ざうさ
)
なく
出來
(
でき
)
る
凧
(
たこ
)
を
造
(
つく
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
見れば
幸
(
さいはひ
)
、芦の中から
半
(
なか
)
ば沼へさし出てゐる、
年経
(
としへ
)
た柳が一株ある。あすこから沼へ飛びこみさへすれば、
造作
(
ざうさ
)
なく水の底にある世界へ
行
(
ゆ
)
かれるのに違ひない。
沼
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
こはれた
硯
(
すゞり
)
のはしを
鋸
(
のこぎり
)
で
挽
(
ひ
)
つきつて、それを小さな小判形(印章屋では二分小判と称する)に石ですりまろめて、
恰好
(
かつかう
)
をとゝのへたが、刻るのは
造作
(
ざうさ
)
なかつた。
老残
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
何方
(
どつち
)
へ
行
(
い
)
つても
最
(
も
)
う
造作
(
ざうさ
)
ア
有
(
あ
)
りません、
直
(
ぢ
)
きですよ。岩「それでも
極楽
(
ごくらく
)
は十
萬
(
まん
)
億土
(
おくど
)
だと
云
(
い
)
ふぢやアないか。重「
其処
(
そこ
)
に
停車場
(
ステンシヨン
)
が
有
(
あ
)
りますから、
汽車
(
きしや
)
に乗れば、すうツと
直
(
ぢ
)
きに
行
(
い
)
かれますよ。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小僧
(
こぞう
)
さん
達
(
たち
)
着
(
き
)
る
物
(
もの
)
のほころびでも
切
(
き
)
れたなら
私
(
わたし
)
の
家
(
うち
)
へ
持
(
も
)
つてお
出
(
いで
)
、お
家
(
うち
)
は
御多人數
(
ごたにんず
)
お
内儀
(
かみ
)
さんの
針
(
はり
)
持
(
も
)
つていらつしやる
暇
(
ひま
)
はあるまじ、
私
(
わたし
)
は
常住
(
じやうじゆう
)
仕事
(
しごと
)
疊紙
(
たゝう
)
と
首
(
くび
)
つ
引
(
ぴき
)
の
身
(
み
)
なればほんの
一針
(
ひとはり
)
造作
(
ざうさ
)
は
無
(
な
)
い
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
聲
(
こゑ
)
を
懸
(
か
)
けて、
戸
(
と
)
を
敲
(
たゝ
)
いて、
開
(
あ
)
けておくれと
言
(
い
)
へば、
何
(
なん
)
の
造作
(
ざうさ
)
はないのだけれども、
止
(
よ
)
せ、と
留
(
と
)
めるのを
肯
(
き
)
かないで、
墓原
(
はかはら
)
を
夜中
(
よなか
)
に
徘徊
(
はいくわい
)
するのは
好心持
(
いゝこゝろもち
)
のものだと、
二
(
ふた
)
ツ
三
(
み
)
ツ
言爭
(
いひあらそ
)
つて
出
(
で
)
た、いまのさき
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其所へ投出し置
増々
(
ます/\
)
醉
(
ゑひ
)
に乘ずる體なれば彼町人の
曲者
(
くせもの
)
は
假令
(
たとへ
)
武者修行
(
むしやしゆぎやう
)
にもせよ
此
(
こ
)
の
機
(
き
)
を
外
(
はづ
)
さず充分に酒を
強付
(
しひつけ
)
醉潰
(
ゑひつぶ
)
れたる時に
奪
(
うば
)
はゞ
造作
(
ざうさ
)
もなしと心に
巧
(
たく
)
み頻りに後藤の
機嫌
(
きげん
)
を取
強付々々
(
しひつけ/\
)
酒を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
梅廼屋
(
うめのや
)
に聞くのは
造作
(
ざうさ
)
もない事だ。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これも
造作
(
ざうさ
)
はありません。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
まだそれほど
深
(
ふか
)
くもなしお
迎
(
むか
)
ひも
今
(
いま
)
參
(
まゐ
)
らん
御
(
ご
)
ゆるりなされと
好遇
(
もてな
)
さるゝ
程
(
ほど
)
猶更
(
なほさら
)
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さ
堪
(
た
)
へ
難
(
がた
)
くなりて
何時
(
いつ
)
まで
待
(
ま
)
ちても
果
(
は
)
て
見
(
み
)
えませねば
憚
(
はゞか
)
りながら
車
(
くるま
)
一
(
ひと
)
つ
願
(
ねが
)
ひたしと
婢女
(
はしため
)
に
周旋
(
しうせん
)
のほど
頼
(
たの
)
み
入
(
い
)
ればそれは
何
(
なん
)
の
造作
(
ざうさ
)
もなきことなれどつひ
行
(
ゆ
)
き
違
(
ちが
)
ひにお
迎
(
むか
)
ひの
參
(
まゐ
)
るまじとも
申
(
まを
)
されず
今少
(
いますこ
)
しお
待
(
まち
)
なされてはと
澁々
(
しぶ/\
)
にいふは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“造作”の意味
《名詞》
(ぞうさ、ぞうさく)造ること。
(ぞうさく)建物の内部の天井を張ったり、棚をつけたりして、家の内部を作ること。
(ぞうさく)建築内部の仕上材や取付物のこと、主に取り外し可能なもの。
(ぞうさく)顔のつくり。
(ぞうさ)手間や費用がかかること。
(出典:Wiktionary)
造
常用漢字
小5
部首:⾡
10画
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“造”で始まる語句
造
造詣
造花
造做
造化
造主
造船所
造兵廠
造酒
造出