“周旋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうせん55.3%
しうせん19.1%
とりもち10.6%
せわ4.3%
とりも4.3%
しゆうせん2.1%
とりもた2.1%
とりもっ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで稲村は大村氏にある土地を周旋しゅうせんすることになり、大正十二年九月一日の朝、登記を済ますのだといって大村氏を誘いだしました。
墓地の殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
みゝづくでしよくろんずるあんまは、容體ようだい倨然きよぜんとして、金貸かねかしるゐして、借家しやくや周旋しうせん強要きやうえうする……どうやら小金こがねでその新築しんちくをしたらしい。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
くちにせねば入譯いりわけ御存ごぞんじなきこそよけれ御恩ごおんがへしにはおのぞかなへさせましてよろこたまふをるがたのしみぞとれをすてての周旋とりもちなるを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
平茂に、新しい妾の周旋せわを頼んであったことを思い出しながら、吉良は、不愉快な感情のやり場がなくて、孫三郎をきめつけていた。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「誰でもいゝ、このを一万円に周旋とりもつて呉れたなら、手数料として千円位出してもい。」
つち庭石にはいし周旋しゆうせん
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さぐれとおほせらるゝともそれ違背ゐはいはすまじけれど戀人こひびと周旋とりもたんことどう斷念あきらめてもなることならず御恩ごおん御恩ごおんこれはこれなりいつそおふみ取次とりついだるていにしてこのまゝになすべきかや/\それにてはみちがたゝずじつ斯々かく/\なかなりとて打明うちあけなばじようさま御得心おとくしんくべきかわれこそは
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
周旋とりもっもらッて課長さんに取入ッて置きゃア、仮令よしんば今度の復職とやらは出来ないでも、また先へよって何ぞれぞれお世話アして下さるまいものでも無いトネー、そうすりゃ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)