“小金”の読み方と例文
読み方割合
こがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みゝづくでしよくろんずるあんまは、容體ようだい倨然きよぜんとして、金貸かねかしるゐして、借家しやくや周旋しうせん強要きやうえうする……どうやら小金こがねでその新築しんちくをしたらしい。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
パッシー通りで夫婦そろって食料品店で働き抜いた五十五、六の男の自然にれた声も秋風のなかにふさわしい。男は小金こがねめた。
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ゆうべ一しょに泊るはず小金こがね奉行が病気びきをしたので、寂しい夜寒よさむを一人でしのいだのである。そばには骨の太い、がっしりした行燈あんどうがある。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)