“金貸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かねかし85.7%
かねか14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みゝづくでしよくろんずるあんまは、容體ようだい倨然きよぜんとして、金貸かねかしるゐして、借家しやくや周旋しうせん強要きやうえうする……どうやら小金こがねでその新築しんちくをしたらしい。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「その平松屋源左衛門というのは、本郷一番の金貸かねかしで、五年前に亡くなった、松前屋三郎兵衛のあとだということも、御存じでしょうね」
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
江戸三金貸かねかしの一軒と、指を折られる、大川屋と言う富豪の塀外を、秋の夜の、肌寒さに肩先をすくめるようにしてふところ手。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
あいつは税金ぜいきんがかかるから、表向おもてむきの金貸かねかしをやめたが、相変あいかわらずもぐりの金貸かねかしでした。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)