“貸金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしきん80.0%
かし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貸金かしきんの催促方なぞに頼まれて掛合にきまして、長柄ながつかへ手を掛け、おどかして金を取って参りますから、調法ゆえ百姓が頼みますので
いづれ敵手あひて貸金かしきんの事から遺趣を持つて、その悔しまぎれに無法な真似まねをしたのだらうつて、大相腹を立てておいでなのだよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
どこどこに貸金かしがあって証文がどうなっているのか、今日はどっちを廻ったのか、肝心の本人がこうなっているとそこいらのことが一切わからない。
口銭こうせんをとってまとめるのだ。そういうほうの公事くじにも通じていて、おなじ貸金かしの督促にしても、相手を見て緩急よろしきを得る。応対にも、強腰つよごし弱腰よわごしの手ごころをも心得ている。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)