“貸金(かし)” の例文
どこどこに貸金(かし)があって証文がどうなっているのか、今日はどっちを廻ったのか、肝心の本人がこうなっているとそこいらのことが一切わからない。
口銭(こうせん)をとってまとめるのだ。そういうほうの公事(くじ)にも通じていて、おなじ貸金(かし)の督促にしても、相手を見て緩急よろしきを得る。応対にも、強腰(つよごし)弱腰(よわごし)の手ごころをも心得ている。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)