“貸店”の読み方と例文
読み方割合
かしだな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うかゞふにあかりの氣も見えず能々よく/\見るに表の戸に貸店かしだないふ紙札かみふだ貼付はりつけある故是は門違かどちがひせしかと四邊あたり見廻みまはすに間違ひにもあらず吾助は何分不審ふしんはれねば直樣すぐさま家主方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わっちがね、六間堀の伯母が塩梅あんべえがわりいので、昨日きのう見舞に行って泊って、先刻さっきけえって見るとうち貸店かしだなになってるのサ、訳が分らねえから大屋さんへ行って聞いてみると、あにいが今朝早く来て
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その街に面した処に小さい町家が二軒ある。一つは地所も家も高木のもので、貸店かしだなになって居り、一つは高木の地所に鳶頭とびがしらの石田が家を建てて住んでいる。ぎんは取引が済んでこの貸店に移った。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)