“貸家札”の読み方と例文
読み方割合
かしやふだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つい、あの、とほりがかりに貸家札かしやふだましたものですから、誰方どなたもおいでなさらないとおもひますと、なんですか可懷なつかしくつて
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「おや、貸家札かしやふだが張ってあるよ。四軒揃って空家だそうな。幸福にお暮らしなさりませ! 空家に住んでおられる方へ!」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
三人は入口いりぐちの五六間手前で留つた。右手みぎてに可なり大きな御影の柱が二本立つてゐる。とびらは鉄である。三四郎がこれだと云ふ。成程貸家札かしやふだが付いてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)