“かしやふだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貸家札85.7%
貸屋札14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三人は入口いりぐちの五六間手前で留つた。右手みぎてに可なり大きな御影の柱が二本立つてゐる。とびらは鉄である。三四郎がこれだと云ふ。成程貸家札かしやふだが付いてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
互に手を引合った二人は自然と広い表通よりもこの横町の方へ歩みを移したが、すると別に相談をきめたわけでもないのに、二人とも、今は熱心にこの土地の貸家札かしやふだに目をつけ始めた。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それを、四五軒しごけんつたむかがはに、はゞひろはしまへにして、木戸きど貸屋札かしやふだとして二階家にかいやがあつた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)