“二階家”の読み方と例文
読み方割合
にかいや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神楽坂かぐらざかへかゝると、ひつそりとしたみちが左右の二階家にかいやはさまれて、細長ほそながまへふさいでゐた。中途迄のぼつてたら、それが急に鳴りした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
燈影ほかげの見えない二階家にかいやが立ちつづいていて、その下六尺ばかり、通路になった処に、「ぬけられます。」と横に書いたあかりが出してある。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ヘーイさんは建築技師で、なかなかいい収入があったのに、気どることがきらいで、近所の二階家にかいやを一けん借りて生活していた。
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)