“にかいや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二階家63.2%
二階屋15.8%
楼房10.5%
楼屋10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燈影ほかげの見えない二階家にかいやが立ちつづいていて、その下六尺ばかり、通路になった処に、「ぬけられます。」と横に書いたあかりが出してある。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この能役者のうやくしやは、木曾きそ中津川なかつがは避暑中ひしよちうだつたが、猿樂町さるがくちやう住居すまひはもとより、寶生はうしやう舞臺ぶたいをはじめ、しば琴平町ことひらちやうに、意氣いき稽古所けいこじよ二階屋にかいやがあつたが、それもこれもみな灰燼くわいじんして
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大きな楼房にかいやがあって高いへいを四方にめぐらしていた。小婢はその前へ往ってちょっと足を止めて許宣の顔を見た。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一軒の楼屋にかいやがあってその時窓を開けたが、そのひょうしに何か物が落ちてきてそれが許宣の頭に当った。許宣はむっとしたので叱りつけた。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)