寺じまの記てらじまのき
雷門といっても門はない。門は慶応元年に焼けたなり建てられないのだという。門のない門の前を、吾妻橋の方へ少し行くと、左側の路端に乗合自動車の駐る知らせの棒が立っている。浅草郵便局の前で、細い横町への曲角で、人の込合う中でもその最も烈しく込合う …
作品に特徴的な語句
かア はや せわ おり 其方そちら なまめか おん 横腹よこはら あが うしろ 新宿にいじゅく 燈火とうか かす けん とま 上框あがりかまち いと いえ 幾流いくなが 掘除ほりのぞ 橋袂はしだもと 水田すいでん あかり 燈火あかり 花瓶はないけ 一人ひとり 一介いっかい のぼ 下婢かひ うち 中折なかおれ 亀戸かめいど 亜鉛トタン まじ 京成けいせい 何処どこ にわか 先刻さっき 入金いりきん 其処そこ かぶ 出入でいり 半纏はんてん 卓子テーブル だい おのおの 向嶋むこうじま 呼鈴よびりん くわ 四木よつぎ あと 堀切ほりきり ほか めかけ うち 家造やづく 寄席よせ 寝台ねだい 小家こいえ 小梅こうめ かが 工風くふう 布片きれ のぼり 彩旗さいき 彼処かしこ 彼方かなた 往来ゆきき 後方うしろ 忽然こつぜん はばか 押上おしあげ はさ 提灯ちょうちん 曳舟ひきふね 朴訥ぼくとつ 枕木まくらぎ 林檎りんご 柳畠やなぎばたけ 柾木まさき 椅子いす 横町よこちょう 橋銭はしせん 河向かわむこう 洲崎すさき 淫祠いんし ふち 煌々こうこう わずら 燈影ほかげ たま 町端まちはず 祝儀しゅうぎ ほこら しげ