“水田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずた46.2%
すいでん20.5%
みづた15.4%
すゐでん12.8%
みずだ2.6%
ミヅタ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一月ひとつきばかりの間、雨は一粒も降らず、ぎらぎらした日が照って、川の水はかれ、畑の土はまっ白にかわき、水田みずたまで乾いてひわれました。
ひでり狐 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
此學校このがつこう敷地しきちは、數年前すうねんぜん水田すいでん埋立うめたてゝつくられたものであつて、南北なんぼくなが水田すいでん一區域いちくいきなかに、半島はんとうかたちをなして西にしからひがし突出とつしゆつしてゐた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
池や水田みづたや水溜りの沈んだ水のおもてに、浮き雲の動く影が、動かない木立と花との反映の中に溶け込んで行く。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
うして宏濶くわうくわつ水田すゐでんは、一にちどろひたつたまゝでも愉快相ゆくわいさううたこゑがそつちからもこつちからもひゞくとともに、段々だん/\あさみどりおほうて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
浅草公園に向う南側千束町せんぞくまち三丁目を除いて、その他の三方にはむかしのままの水田みずだや竹藪や古池などが残っていたので、わたくしは二番目狂言の舞台で見馴れた書割かきわり
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
寒々と 五月サツキ水田ミヅタにかたよりて、あをみどろ浮き 雨到るなり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)