“みづた”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ミヅタ
語句割合
水田100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしまた田圃たんぼづたひに歩いてうち水田みづたのところ/″\にはすの花の見事に咲き乱れたさまをなが青々あを/\したいねの葉に夕風ゆふかぜのそよぐひゞきをきけば、さすがは宗匠そうしやうだけに
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
やなぎおくに、けて、ちひさな葭簀張よしずばり茶店ちやみせえて、よこ街道かいだう、すぐに水田みづたで、水田みづたのへりのながれにも、はら/\燕子花かきつばたいてます。はうは、薄碧うすあをい、眉毛まゆげのやうな遠山とほやまでした。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
浅草公園に向ふ南側千束町せんぞくまち三丁目を除いて、その他の三方にはむかしのまゝの水田みづたや竹藪や古池などが残つてゐたので、わたくしは二番目狂言の舞台で見馴れた書割
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)