“みずた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水田94.7%
水溜5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よろず屋の店と、生垣との間、みちをあまして、あとすべていまだ耕さざる水田みずた一面、水草を敷く。紫雲英げんげの花あちこち、菜の花こぼれ咲く。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
子供の手を引いて歩いてくる女連の着物の色と、子供の持っている赤い風船の色とが、冬枯した荒凉たる水田みずたの中に著しく目立って綺麗に見える。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
稲が刈り取られて林の影がさかさに田面に映るころとなると、大根畑の盛りで、大根がそろそろ抜かれて、あちらこちらの水溜みずためまたは小さな流れのほとりで洗われるようになると
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)