“紫雲英”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
げんげ61.1%
れんげそう16.7%
れんげ11.1%
クローバー5.6%
ハナコ5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“紫雲英”を含む作品のジャンル比率
自然科学 > 植物学 > 植物学8.3%
文学 > 日本文学 > 戯曲0.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
青空、青山、正面の雪の富士山の雲の下まで裾野をおおうといいます紫雲英げんげのように、いっぱいです。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴僧あなたがここへいらっしゃる玄関前で、紫雲英げんげの草をくぐる兎を見たとおっしゃいました、
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
午後の散歩に一家打連うちつれて八幡山はちまんやま北沢間きたざわかん田圃たんぼに往った。紫雲英れんげそうの花盛りである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
勿論もちろん、根を抜かれた、肥料こやしになる、青々あおあおこなを吹いたそら豆の芽生めばえまじって、紫雲英れんげそうもちらほら見えたけれども。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「心蓮殿、地蔵堂の地は、この辺がよろしいのう。今は、満目の雪でござるが、春ともなれば、紫雲英れんげ、菜の花、里の子供の遊び場にもようござる」
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それどころか、彼は、いわば、高く澄みきった暁の星を、咲きさかる紫雲英れんげ畑の中からでも仰ぐような気持で、二人の思い出にひたることが出来たのである。
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その頃まだ生きていた私の母が、洋琴ピアノを弾いている窓の下なぞで投げ独楽デアボロをしたり、紫雲英クローバーを摘んだりして遊んでいるところを見ると、母は洋琴の手をやめて窓越しに、微笑みながら私たちの姿を眺めていたり、時にはお菓子を包んでくれたりしたことを覚えている。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
打ち連れだって三、四人、口笛を吹きながら校門へ急ぐ姿……球を空高らかに響かせながらラケットをふるう友達たち……水泳衣みずぎを着てプールへ出掛ける友達たち、ついそこの紫雲英クローバーの上に、車座になってエンゲルスを論じている友達たち……、いずれか私にとって羨ましからぬ存在はなかったであろう。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)