“れんげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蓮華79.3%
蓮花14.9%
紫雲英3.4%
睡蓮1.1%
蓮華草1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上被には蓮華れんげと佛像とをゑがき、裏面中央に「倣尊澄法親王筆そんちようはふしんのうひつにならふ」、右邊に「保午浴佛日呈壽阿上人蓮座はうごよくぶつじつじゆあしやうにんれんざにていす」と題し、背面に心經しんぎやうの全文を寫し
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
佞人ねいじん楊再思が追従して、人は六郎の貌蓮花れんげに似たりと言うが、正に蓮花が六郎に似たるのみといったとあるに似た牽強じゃ。
それどころか、彼は、いわば、高く澄みきった暁の星を、咲きさかる紫雲英れんげ畑の中からでも仰ぐような気持で、二人の思い出にひたることが出来たのである。
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
おゝい、おゝい、母屋おもやつどへる人數にんずには、たらひたゞ一枚いちまいおほいなる睡蓮れんげしろはなに、うつくしきひとみありて、すら/\とながりきとか。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
千曲川の岸に蓮華草れんげが咲き、姥捨うばすて山の山つづきに百鳥ももとりさえずりを交わすようになると、向かい合った稲荷山と篠井の里とは、薄紫の春霞はるがすみに朝と晩とを化粧され
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)