“れんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
廉価45.8%
輦下16.7%
恋歌12.5%
簾下12.5%
廉價4.2%
蓮花4.2%
連枷4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはお雪が永く溝際の家にいて、極めて廉価れんかに其こびを売るものでない事は、何のいわれもなく早くから之を予想していた。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
僕の本棚ほんだなの本は、ほとんど廉価れんかの文庫本のみにして、しかも古本屋から仕入れしものなるに依って、質の値もおのずから、このように安いのである。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
納豆が嫌いとあっては話にならないが、納豆好きだとすれば、こんなに簡単に、こんなに調子の高い、こんなに廉価れんかな雑炊はないといったくらいのものである。
こう穏やかでない時勢であるから輦下れんか騒擾そうじょうをしずめ叡慮えいりょを安んじ奉らんがためであることはいずれも承知するところであろう。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
薩藩と共に輦下れんか警衛の任に当たることにかけては、京都の屋敷にある世子せいし定広がすでにその朝命を拝していた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
張資ちょうしを南陽の太守に——といったように、地方官の任命も輦下れんかの朝臣の登用も、みな自分の腹心をもって当て、自分は相国として、宮中にもくつをはき、剣をいて
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも又シヨオペンハウエルに一世一代の恋歌れんかを作らせたのもやはりこのフオン・ハイゲンドルフ夫人である。
続澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
己はあの生真面目きまじめな侍の作った恋歌れんかを想像すると、知らず識らず微笑が唇に浮んで来る。
袈裟と盛遠 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「何、少将はおれと同様、天下はどうなってもかまわぬ男じゃ。あの男は琵琶びわでもき鳴らしたり、桜の花でも眺めたり、上臈じょうろう恋歌れんかでもつけていれば、それが極楽ごくらくじゃと思うている。じゃからおれに会いさえすれば、謀叛人の父ばかり怨んでいた。」
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
楊奉は、やがて戟をおさめると、兵を整列させて、御車を遥拝させた。そして彼自身は、かぶとを手に持って、帝の簾下れんかにひざまずいて頓首していた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらには、こんなことを、いかに大塔ノ宮のご真意にせよ、そのまま奏上したものかどうか。彼は大いに迷い悩んだが、嘘を作るわけにもゆかない。やがて簾下れんかにありのまま伏奏ふくそうしていた。
と、簾下れんかにひれ伏している一武臣を、あららかに、満身のおいきどおりで叱ッていた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不用ふようのものを廉價れんかつて便宜べんぎいうしてゐることなどにうつつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そこである人はこの人にびて「三郎は蓮花れんかに似たり」というたところが、またある者が「蓮花が三郎に似たるなり」といったという話もあります。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
手砲用鞍形楯ハヴィルゼほか十二、三の楯類、テオドシウス鉄鞭、アラゴン時代の戦槌かけや、ゲルマン連枷れんか、ノルマン型大身鎗おおみのやりから十六世紀鎗アガサイにいたる
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)