“盔”の読み方と例文
読み方割合
かぶと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「夜来の旅人。もはや先へ行くは無用。隴西ろうせいの二郡はすでにちてわが手にあり、汝らも無益な戦いやめて、わが前にかぶとを投げよ」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに答へて彼の銀の鯰のかぶとの主は笑ひながら、「徳川の如き人に物を呉れ惜むものが何を仕出かし得ようや。」
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
忍びの緒を断ちかぶとに名香を薫ぜし木村重成も亦た僅かに二十四歳で、戦死した、彼等各自の境遇から、天寿を保ち若くば病気で死ぬることすらも、耻辱なりとして戦死を急いだ
死生 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)