“蓮花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れんげ65.0%
はちす15.0%
れんくわ10.0%
はすのはな5.0%
れんか5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その蓮花れんげくるあさ天子てんしさまが御覧ごらんになって、そこに橘寺たちばなでらというおてらをおてになりました。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
下総しもうさが下綱だったり、蓮花れんげよもぎの花だったり、鼻がになって、腹がえのきに見える。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最上は蓮花れんげ、その次は余の花、次は酒、次は魚だ(一八九一年版、ラ・メーレッス仏訳『カマ・ストラ』一四頁)。
雲母襖きらぶすまに紅白の蓮花れんげが描いてある仏間のすそに沿うて、勝家以下、ひそと着席した。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は妹と向きあってなんのかのとかまいながらやっとのことで蓮花れんげとだまし舟を折った。
折紙 (新字新仮名) / 中勘助(著)
そして蓮花はちす池畔ちはんから前の石橋の上までかかると、朱同はアッと顔色を変えた。どこへ行ったのか、主人の子が見えないのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しからば、泉があるだろう。あんな美麗な蓮花はちすが咲いている池があるのだから、どこぞに、冷水がいているにちがいない」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さっきから少しずつ酒も入っていた金蓮の皮膚は、そのとき名の如き蓮花はちすの紅をぱっと見せてし目になった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丘陵に抱かれている一叢ひとむらの木立と沼があった。沼には紅白の蓮花はちすがいっぱい咲いていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あれ踏みつぶせ」と、麹義は、手兵をひいて、その陣へかかったところ、突如、五百の兵は、あたかも蓮花はちすの開くように、さっと、陣形をひろげたかと見るまに、に物を握るごとく、敵をつつんで
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
志賀直哉しがなほや氏の蔵する宋画そうぐわに、蓮花れんくわさぎとをゑがいたのがある。
支那の画 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
境中狭けれども一茂林もりんなり。茅茨ばうじの鐘楼あり。一里卅丁板鼻駅、二里十六丁松井田駅なり。時正に未。円山坂に到る。茶釜石といふ者あり。大さ三尺許り。形蓮花れんくわのごとし。叩くときは声を発す。石理せきり及其声金磬石きんけいせきなり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
不忍しのばずいけうかぶ弁天堂とその前の石橋いしばしとは、上野の山をおおう杉と松とに対して、または池一面に咲く蓮花はすのはなに対して最もよく調和したものではないか。
そこである人はこの人にびて「三郎は蓮花れんかに似たり」というたところが、またある者が「蓮花が三郎に似たるなり」といったという話もあります。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)