“志賀直哉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しがなほや57.1%
しがなおや42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分なぞはそれも怠つてゐるが、ドオデエには確か夢の手記があつた。わがてうでは志賀直哉しがなほや氏に、「イヅク川」と云ふ好小品がある。(十月二十五日)
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
或時志賀直哉しがなほや氏の愛読者と、「赤西蠣太あかにしかきたの恋」の話をした事がある。その時僕はこんなことを言つた。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼の昔の評論、志賀直哉しがなおや論をはじめ他の作家論など、今読み返してみると、ずいぶんいい加減だと思われるものが多い。然し、あのころはあれで役割を果していた。
多分その時であったと思うが、「Intensity の濃度という点では、志賀直哉しがなおやが一等だな」と私がいうと、芥川も「その通りだ」と大いに同感の意を表していた。
文壇昔ばなし (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)