“直哉”の読み方と例文
読み方割合
なおや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
映画館に入ると、私たちはいちばんすみの空席に腰をおろした。戦争前につくられた志賀直哉なおや原作の『赤西蠣太あかにしかきた』という時代物が終ったところである。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
薄暗い部屋の中に、私は直哉なおやの「和解」を思い出していた。こんなカフエーの雑音に巻かれていると、日記をつける事さえおっくうになって来ている。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
直哉なおやだの善蔵ぜんぞうだの龍之介りゅうのすけだの菊池寛だの、短篇小説の技法を知っている人も少くなかったが、昭和のはじめでは、井伏さんが抜群のように思われたくらいのもので
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)