“直段”の読み方と例文
読み方割合
ねだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お登和さん、ホントに今だして下すった松茸は良い品物ばかりですね。何故なぜ良い品ばかり揃えて直段ねだんを高くしてうらないでしょう。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
見て下さい。これで韃靼人に売れば、直段ねだんはわたくしのいふ通りになります。韃靼人といふ奴は、馬の好いのを、命よりも大切にしますからね。
日本人に少しも変らず、ヘロヘロといひて、猪口ちょく直段ねだんを付け居り申し候。その所へ障子をからりと明け候て、ロシヤといひながら大男入り来る。
空罎 (新字新仮名) / 服部之総(著)