“選”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
52.6%
27.6%
えら13.1%
せん2.0%
すぐ1.1%
0.9%
えらび0.6%
えり0.6%
より0.6%
えらば0.3%
えらん0.3%
0.3%
ゑら0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう事のあったあとだからというので、とびの者や力自慢の道具方など、りすぐった七人の者が、寝ずの番をおおせつかったのだ。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「ヘエ——じゃないよ、相手のり好みをしているうちに、月代さかやき光沢つやがよくなってよ、せっかくのいい男が薄汚くなるじゃないか」
これがわたしにはきみょうに思えたし、それとともに、売り買いをするのにこんな真夜中まよなかの時間をえらんだということもふしぎであった。
しかし彼は他の玄洋社の諸豪傑連といささせんを異にしていた。その頃の玄洋社の梁山泊りょうざんぱく連は皆、頭山満を首領とし偶像として崇拝していた。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
乗員もまた独逸海軍の精をすぐったものか、百発百中! いったん狙われたが最後、未だこの海の狼からのがれ得た船はなかった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
師走しはすつき世間せけんたいものせわしきなかを、ことさららみて綾羅きらをかざり、一昨日おとゝひそろひしとそれ芝居しばゐ狂言けうげんをりから面白おもしろ新物しんものの、これをのがしてはと娘共むすめどもさわぐに、見物けんぶつは十五日
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その後えらびうつは、救ひの道の始めなる信仰のはげみを携へかへらんためまたかしこにゆけることあり 二八—三〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あと宿しゆくあたりになにもよほしがあつて、其處そこばれた、なにがしまちえりぬきとでもふのが、ひとさきか、それともつぎえきかへるのであらう。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
殆んど全国の警察でも一粒よりの鋭い眼玉が、そこいら中を一生懸命に探しまわったもんだが、何一つ手がかりが見当らない。
近眼芸妓と迷宮事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
トムちやんが女王にえらばれてからもう今年で三年、村の少年少女は毎年の秋を何の相談もなく「女王」をトムちやんに決めて居るのでした。「女王」は少年少女にとつて無上の名誉でした。
女王 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
余程正確なる証拠を握つて居るらしいです、昨夜はかく、調査委員をえらんで公然之を審判すると云ふことにして散会したさうですが——聞く所に依れば、先生も昨夜は真ツ青になつて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
そしてあなたの箪笥たんすを調べるのを手傳つて頂戴。直ぐにあなたの荷作にづくりをしなくちやならないのよ。奧さんはもう一日か二日の中に送り出すつもりよ。あなたの持つて行きたい玩具おもちやつていゝわ。
乾葡萄をゑらんだり、藥味やくみを磨つたり、クリスマスケイクを捏ねたり、ミンスパイの材料をきざんだり、それからあなたのやうな素人しらうとの方には申上げたつてもおわかりにならないやうな