“少選”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しばらく66.7%
しばし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう云われては、さすがのお政ももう噛付かみつきようが無いと見えて、無言で少選しばらく文三をめるように視ていたが、やがて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
鰻をたしんだ抽斎は、酒を飲むようになってから、しばしば鰻酒ということをした。茶碗に鰻の蒲焼かばやきを入れ、すこしのたれを注ぎ、熱酒ねつしゅたたえてふたおおって置き、少選しばらくしてから飲むのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
少選しばしありて食卓に呼ばれぬ。われは舊恩人たる老公の前に出でゝ、身をかゞめて拜せしに、アントニオが席をば我とフランチエスカとの間に設けよと宣給ふ。