“少輔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうゆう76.9%
しょう7.7%
しょうふ7.7%
せうふ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、まったくは、治部じぶ少輔しょうゆう兼顕かねあきの三男、卜部兼好うらべかねよしでおざるよ。……俗の名を取ってそのまま、今は兼好法師と呼ばれておるが」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この前の前、雨の降った日に山荘で落ち合った使いがまたこの日出逢うことになって、大将の随身は式部少輔しょうの所でときどき見かける男が来ているのに不審を覚えて
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
五月二十三日と二十五日の日付をもつ伊藤民部兼大蔵少輔しょうふから大隈民部兼大蔵大輔にあてた書簡(『伊藤博文伝』上巻所収)で、この二人がいかにこのスキャンダルで仰天したか、あきらかになる。
黒田清隆の方針 (新字新仮名) / 服部之総(著)
其中此針の筵の上で、兵部少輔せうふから、大輔たいふに昇進した。そのことすら、益々脅迫感を強める方にばかりはたらいた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)