“卜部兼好”の読み方と例文
読み方割合
うらべかねよし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、まったくは、治部じぶ少輔しょうゆう兼顕かねあきの三男、卜部兼好うらべかねよしでおざるよ。……俗の名を取ってそのまま、今は兼好法師と呼ばれておるが」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだその頃、北面ほくめん伺候しこうの二十六、七の若武士にすぎなかった卜部兼好うらべかねよしには、それが初恋だった。火となって、女の許へ通った。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかしは滝口の武者卜部兼好うらべかねよしだった者である。すぐ体には以前のものがよみがえっていた。あわてはしない。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)