“治部”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じぶ80.0%
ちぶ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、まったくは、治部じぶ少輔しょうゆう兼顕かねあきの三男、卜部兼好うらべかねよしでおざるよ。……俗の名を取ってそのまま、今は兼好法師と呼ばれておるが」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どんな不自由なことがありましても、貴方あなたの出世でございますから、きっとお留守を守っております、これと云うのも中納言様が、貴方のおことばをお用いにならずに、治部じぶ殿の味方を
水面に浮んだ女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
……それから俺は念のために、石田治部ちぶめの屋敷へ忍んだ。するとどうだろう増田長盛ながもりめが、ちゃんと遣って来ているではないか。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あの治部ちぶ様や長盛ながもり様が、あの巧弁で讒言などして、太閤様のご聡明を、眩まさないものでもござりませぬ。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)