“詞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことば93.9%
ゴト2.1%
コトバ1.6%
し0.8%
ごと0.5%
しらべ0.5%
うた0.3%
コト0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
単に詞(ことば)の上で見るならば、潤いのあるということは、客観的な云(い)い方で味いのあるということは、主観的な云い方であるとも云える。
歌の潤い (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
だから、いはひ詞(ゴト)を以てほかひして歩いた祝言職人の芸能に、地に謳ふ部分と、科白として謳ふ歌の部分とのあつた事が推定出来る。
まことに唯一詞(ヒトコト)。當(タウ)の姫すら思ひ設けなんだ詞(コトバ)が、匂ふが如く出た。貴族の家庭の語と、凡下(ボンゲ)の家々の語とは、すつかり變つて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
壁には四幅(しふく)の金花箋(きんかせん)を貼って、その上に詩が題してある。詩体はどうも蘇東坡(そとうば)の四時(しじ)の詞(し)に傚(なら)ったものらしい。書は確かに趙松雪(ちょうしょうせつ)を学んだと思う筆法である。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
多くの語(かた)り詞(ごと)を、絶えては考え継ぐ如く、語り進んでは途切れ勝ちに、呪々(のろのろ)しく、くねくねしく、独り語りする語部や、乳母(おも)や、嚼母(まま)たちの唱える詞(ことば)が、今更めいて、寂しく胸に蘇(よみがえ)って来る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
かのみたりの女、姿に際(きは)のさらにすぐれて貴(たか)きをあらはし、その天使の如き舞の詞(しらべ)につれてをどりつゝ進みいでたり 一三〇—一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その没羽箭(ぼつうせん)張清の勇姿をたたえたものには、「水調歌」という時の流行曲に、一ト節の詞(うた)がある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この以前からほき詞(コト)は、生活力増進の祝福詞である為に、齢詞(ヨゴト)の名を持つて居たらしく、よごと必しも奏詞にも限らなかつた様である。