“詞(ごと)” の例文
多くの語(かた)り詞(ごと)を、絶えては考え継ぐ如く、語り進んでは途切れ勝ちに、呪々(のろのろ)しく、くねくねしく、独り語りする語部や、乳母(おも)や、嚼母(まま)たちの唱える詞(ことば)が、今更めいて、寂しく胸に蘇(よみがえ)って来る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
大日本日高見(ひたかみ)の国、国々に伝はるありとある歌諺(うたことわざ)、又其旧辞(そのもとつごと)、第一には、中臣の氏の神語り、藤原の家の古物語、多くの語り詞(ごと)を絶えては考へ継ぐ如く、語り進んでは途切れ勝ちに、呪々(のろ/\)しく
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)