“詞遣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことばづかい33.3%
ことばつか16.7%
ことばつかい16.7%
ことばづか16.7%
ことばづかひ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ニイチェの詞遣ことばづかいで言えば、純一は einsamアインザアム なることを恐れたのではなくて、zweisamツヴァイザアム ならんことを願ったのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
殺したりとてさじさへ持ば解死人げしにんには取れずかゝ家業かげふは又となし只醫者らしく見せかけるのと詞遣ことばつかひさへ腹に這入はひれば別に修行しゆぎやういるものぞと藥種やくしゆの名などちとづつおぼえ醫者にならんと思ひこみ奸才邪知かんさいじやち曲者くせものにて後年おのれ罪惡ざいあくあらはれし時申ちんじて人に塗付ぬりつけ天下未曾有みそう名奉行めいぶぎやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「あるですとも。申立てをしなさるがよい。」役人はごく優しい声でこう云った。長く浄火の中にいたものには、詞遣ことばつかいを丁寧にすることになっているのである。
かしけれどおまへさまはお一人子ひとりごわたしとてもあにばかりをんな同胞きやうだいもちませねばさびしさはおなじことなにかにつけて心細こゝろぼそ御不足ごふそくかはらねどいもと思召おぼしめしてよとそこにものある詞遣ことばづかひそれは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わが詞遣ことばづかひきずを指すことの苛酷なる、主人の君のわが獨り物思ふことの人にえたるをいましめて、わが草木などの細かなる區別に心入れぬを咎め、我を自ら卷きて終にはしをるゝ葉に比べたる