“入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
52.9%
はい24.5%
はひ5.8%
いり3.7%
へえ2.8%
いれ2.6%
いら1.8%
0.7%
いる0.6%
へい0.5%
0.5%
しお0.4%
0.4%
いっ0.3%
にゅう0.3%
しほ0.2%
0.2%
はいっ0.1%
いつ0.1%
いで0.1%
0.1%
はえ0.1%
はひり0.1%
0.1%
イル0.1%
0.1%
ひえ0.1%
せえ0.1%
はひつ0.1%
0.1%
しむ0.1%
はま0.1%
はり0.1%
ばいり0.1%
ぺえ0.1%
イリ0.1%
0.1%
使0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、小川おがわれていって、ボンをみずなかれてあらってやったりして、ボンをよろこばせるのをもたのしみの一つとしているのです。
少年の日の悲哀 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのこと、むすめは、やまはやしなかへいつものごとくはいってゆきました。すると一のかわいらしい小鳥ことりが、いいこえいていました。
ふるさとの林の歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
レイクランヅはハイカラな避暑地の目録にははひつてゐない。クリンチ川の小さな支流に臨むカンバランド山脈の低い支脈の上に在る。
水車のある教会 (旧字旧仮名) / オー・ヘンリー(著)
『なあに、柳川君やながはくんには片附かたづけるやうな荷物にもつもないのさ。』と濱島はまじまこゑたかわらつて『さあ。』とすゝめた倚子ゐすによつて、わたくしこの仲間なかまいり
「そっちの来るのが遅いために、船から玉を上げていると、この先の河原で、飛んだ無茶な侍が邪魔にへえってしまったじゃねえか」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よび右の話をなしたるに上方の衆は關東者とちがねんいれ候へば物をかたくする心ならんとて松葉屋桐屋共に立出たちいで對面たいめんに及びしかば大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ぢや、私のうちへでも來てゐればいゝのに。話の結末がつくまで當分此家ここへでも來ていらつしやいな。さうしてゐちや惡いのか知らん。」
孫だち (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
中には身にみて感ずる句さへありしかば、ただその句、その書を面白しと思ふのみならず、俳句といふ者を面白しとまで思ひなりぬ。
俳句の初歩 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
第五、上士族の内にも小禄の貧者なきに非ざれども、がいしてこれを見れば、その活計はいるに心配なくして、ただいずるの一部に心をもちうるのみ。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
理不尽りふじん阿魔女あまっちょが女房のいる所へどか/\へいって来て話なんぞをしやアがって、もし刃物三昧はものざんまいでもする了簡りょうけんなら私はたゞは置かないよ
お延は堀のうちを見るたびに、自分と家との間に存在する不調和を感じた。家へいってからもその距離を思い出す事がしばしばあった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
文句はプツリと切れて居りますが、それけに凄味はしおで、千種十次郎も何んとなく背筋に冷たいものの走るのを感じます。
笑う悪魔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
はこなかにやなんだねえつてんなあ、人形坊にんぎやうばうだつて本當ほんたうかね」まへはうわかしゆ巫女くちよせ荷物にもつかけていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
... 仕て居るかナア、実に卓眼には恐れいった」谷間田は笑壷えつぼに入り「フム恐れ入たか、そうおれて出れば未だきかせてる事が有る実はナ」
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
けだし、以上に申し述べました、六根と六境とが、いわゆる「十二処」といわれるものですが、これをまた「十二にゅう」ともいっています。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
つぐる鐘耳元に響き渡り寒風かんぷう肌膚はだへさすが如く一しほ待遠まちどほく思ふに就我家の事を氣遣きづかもし母樣が御目を覺され此身の居らぬを尋ねはし給はぬか然共折角せつかく是迄來りしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
朝草は朝に刈り干し夕草は夕べに刈りすべな会ひけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
成長の後でも自分で手本をならったらさそうなものだが、その時はすでに洋学の門にはいって天下の儒者流を目のかたきにして、儒者のすることなら一から十まで皆気に入らぬ、就中なかんずくその行状が好かない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
見て此品は一昨夜我等方へ盜賊たうぞくしのびいつぬすまれし娘がかんざしなり如何して手に入しやと問ければ與兵衞大に肝を潰し彼旅籠屋の客人きやくじんよりかひたりと答ふるに利兵衞はた横手よこて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大した官員様のおいでですし、それに不意だし、また近常さんは目が近くって、耳が遠くっていなすったそうですからね、継はぎさ、——もう御新造ごしんさんはとうに亡くなって、子一人
ついでだとおもつてたが、此處こゝからぢやあつちのはうのそれつてべえ仕切しきつてすつちんだから、其處そこれてえとおもつて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「兄さんの耳へはえるわけは、なえじゃないか。近郷切ってのお大尽だいじん様で、立っとるんだもん。兄さんの耳へ入れる奴がどこにある?」
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
父の日記は、大凡おほよそ農業日記であつて、そのなかに、ぽつりぽつり、僕に呉れた小遣銭こづかひせんの記入などがあるのである。明治廿二年のくだりに、宝泉寺え泥ぼうはひり、伝右衛門下男げなんもちて表よりゆく
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
アア、サウデスカ? ワタシハ玉子ハリマセン。——春の日のさした往来をぶらぶら一人歩いてゐる。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
運‐輸ウンユ 射‐利シヤリ 開‐柘カイセキ 投‐機トウキ 本藩ノ応援ヲウエンヲ為スヲ以テ主トス 今後コンゴ自他ジタニ論ナク其志ニシタガウエランイル
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
「そんぢや、今度こんだ澤山しつかりえびやな、ろくんもしねえで、おこられちやつまんねえな」土瓶どびんにしたばあさんはわらひながらいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
早「ねぶったかね/\、お客さん眠ったかえ……居ねえか……約束だから来ただ、かやの中へひえってもいかえひえるよ、入っても宜いかえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「よきげこれてやつぺか、砂糖さたうでもせえたら佳味うまかつぺな」獨語ひとりごとのやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
入口いりくちそと軒下のきした橢圓形だゑんけい据風呂すゑぶろがあつて十二三の少年せうねんはひつるのが最初さいしよ自分じぶん注意ちゆういいた。この少年せうねんけた脊中せなかばかり此方こちらけてけつして人車じんしやはうない。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
獨逸等ドイツとうおと名高なだか國々くに/″\名所めいしよ古跡こせき遍歴へんれきして、其間そのあひだつきけみすること二十有餘箇月いうよかげつ大約おほよそまん千里せんり長途ながたびあとにして、つひ伊太利イタリーり、往昔むかしから美術國びじゆつこく光譽ほまれたか
一、長閑のどかあたたかうららか日永ひながおぼろは春季と定め、短夜みじかよすずしあつしは夏季と定め、ひややかすさまじ朝寒あささむ夜寒よさむ坐寒そぞろさむ漸寒ややさむ肌寒はださむしむ夜長よながは秋季と定め、さむし、つめたしは冬季と定む。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「今年は、めた水にたたとしだのう、こないだも工女が二人河へはまって死んだというのに、また、こんなことがある」「南無阿弥陀仏なむあみだぶつ。南無阿弥陀仏」「オイ何だい、情死しんじゅうかね」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
菊池寛きくちくわんの作品の——殊に「父帰る」の愛読者。東京の法科大学をいで三井物産みつゐぶつさんはりり、今は独立の商売人なり。実生活上にも適度のリアリズムを加へたる人道主義者。
学校友だち (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
神田の兄哥あにい、深川の親方が本郷へ来て旅籠を取るすうではないから、家業はそれっきりである上に、俳優狂やくしゃぐるいを始めて茶屋小屋ばいりをする、角力取すもうとり、芸人を引張込ひっぱりこんで雲井を吹かす、酒を飲む、骨牌かるたもてあそ
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの少年たち、元気にまかせて、ふかぺえりしたんじゃあんめえかな。
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一、会館ハ辰半タツハンイリ未刻ヒツジノコク退シリゾベシ
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サゲ藥鑵ヤガンコれダノゴト二人でナガよグむアネ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
一俵(およそ五斗入り)のあたいが三十五銭もするです。少し余計にくと一月に三俵も四俵も一人で使っちまうですが、その貧しい修学僧侶は一俵で一年ぐらい辛抱しなくちゃあならん。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その時にネパール国政府の書記官で今はチベットへ公使にって居るジッバードルという人からネパール国に入ってから都合よく行くようにとのことで
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)