にゅう)” の例文
けだし、以上に申し述べました、六根と六境とが、いわゆる「十二処」といわれるものですが、これをまた「十二にゅう」ともいっています。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
そこには大きなひくい机を横にしてこちらへ向直むきなおっていた四十ばかりの日にけてあかい顔の丈夫そうなズクにゅう
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「あっしらの骨も一緒に、その義観って、ずくにゅうに、頼んじまおうじゃござんせんか。四人心中の墓ってね。一人二人は、面倒臭えや、師匠も、死ぬだろう。もういい齢だから」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
ここにおいて文殊師利もんじゅしり維摩詰ゆいまきつに問う。我ら各自みなみな説きおわれり。仁者きみ、まさに説くべし。何等なにをかこれ菩薩、にゅう不二法門という。時に、維摩、黙然ことばなし。文殊師利嘆じて曰く善哉よきかな善哉。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
※兩共ににゅうを誤りて人に書くが多し。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「ずくにゅう
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)