“仁者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんしゃ85.7%
きみ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天下泰平町内安全、産ある者は仁者じんしゃとなり、産無き者は志士となりて、賢哲天下に満ちたれば、六六館の慈善会は今にはじめぬ大当おおあたり
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
打つと、いわゆる一網打尽もうだじんで、一ぺんに何十ぴきもとってしまいます。殺さなくてもいいものまで殺す。それで釣りすれども網せず。仁者じんしゃの心得をのべたものです
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ここにおいて文殊師利もんじゅしり維摩詰ゆいまきつに問う。我ら各自みなみな説きおわれり。仁者きみ、まさに説くべし。何等なにをかこれ菩薩、にゅう不二法門という。時に、維摩、黙然ことばなし。文殊師利嘆じて曰く善哉よきかな善哉。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)