“じんしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仁者54.5%
人車27.3%
甚謝9.1%
神社9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
打つと、いわゆる一網打尽もうだじんで、一ぺんに何十ぴきもとってしまいます。殺さなくてもいいものまで殺す。それで釣りすれども網せず。仁者じんしゃの心得をのべたものです
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
わたくしは人車じんしゃ鉄道に乗って小田原へ着きましたのは、午前十一時ごろでしたろう。
停車場の少女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かかる原稿用紙様の手紙にて、礼を失し候段、甚謝じんしゃ仕候。敬具。十二月二十二日。太宰治様。わが名は、なでしことやら、夕顔とやら、あざみとやら。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
東京には招魂祭、府中には大国魂おおくにたま神社じんしゃの祭礼があるので、甲州街道も東へ往ったり西へ来たり人通りがにぎやかだ。新宿、九段、上野、青山とまわって、帰途に就いたのが、午後四時過ぎ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)