“人車”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くるま66.7%
じんしゃ14.3%
じんしや9.5%
ジンシヤ4.8%
じんりき4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お梅が帽子と外套を持ッて来た時、階下から上ッて来た不寝番の仲どんが、催促がましく人車の久しく待ッていることを告げた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
人には遠く離れた広間の真中に、しんとして寝ているような心持である。表の通りでは砂利をかんで勢いよく駈ける人車矢声も聞える。
枯菊の影 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
隨分たされたとつたが實際は十ぐらゐで熱海からの人車威勢能く喇叭きたてゝつてたのでれちがつて我々出立した。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
得意といふのは、人車鉄道株式会社といふものゝ祖父は相談役か何かであつたゝめに、私たちが人車なんか……と、うつかり軽んじようとすると、不機嫌であつた。
熱海線私語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
飯田町へ降りては電車に乗るのもいやで、一時も早くというような心持ちに人車を命じて、大木の家まで走りついた。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)